はじめに
こんにちは!
きものかく勇です。
6月も中旬となり、蒸し暑い気候が続いていますね。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
夏祭りや花火大会、そして成人式の前撮りなど、振袖を着る機会が増える季節がやってきましたね。
でも、暑い夏に振袖を着るときのメイクって、実はとっても難しいのはご存じでしたか?
厚塗りにしすぎると汗でドロドロになってしまうし、薄すぎると振袖の華やかさに負けてしまう…そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
今年の夏は「引き算メイク」で、涼やかでありながらも振袖に映える美しい仕上がりを目指しましょう!
トレンドを押さえた旬顔メイクのテクニックを、呉服店ならではの視点でお伝えしていきますね♪
ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!

■ 夏の振袖メイクが難しい理由って?
・高温多湿との戦い
日本の夏は本当に過酷ですよね。
気温35度を超える猛暑日も珍しくない中、振袖や着物、浴衣といった重ね着スタイルでお出かけするのですから、汗をかいてメイクが崩れやすいのは当然です。
特に振袖は首元まで覆われるため、普段のお洋服よりも体感温度が高くなってしまいます。
・振袖の色柄とのバランス調整
振袖は色鮮やかで華やかな柄が特徴的ですよね。
そのため、メイクも負けないように…と思ってしまいがちですが、実はここが落とし穴なのです。
振袖の美しさを引き立てるには、メイクは控えめにして、お顔立ちの自然な美しさを際立たせることが重要なポイントになります。
■ 今年注目の「引き算メイク」とは?
2024年から2025年にかけて大注目されているのが「引き算メイク」。
これは、必要最小限のアイテムで最大限の美しさを引き出すメイク手法です。
韓国発祥のこのトレンドは、「素肌感」と「ナチュラルさ」を重視し、厚塗り感を一切感じさせない仕上がりが特徴的です。
・振袖との相性が抜群な理由
引き算メイクが振袖と相性抜群な理由は、お互いの良さを消し合わないからです。
振袖の華やかさが主役となり、メイクはそれを美しく引き立てる脇役に徹することで、全体のバランスが絶妙に整うのです♪
■ ベースメイクは「素肌感」がキーワード
・スキンケアから始まる美肌づくり
引き算メイクの基本は、何といっても美しい素肌です。
夏の振袖メイクでは、まずスキンケアに時間をかけましょう。
化粧水でたっぷりとお肌の水分補給をした後、軽いテクスチャーの美容液で栄養を与えます。
そして最後に、さらりとした使用感の乳液でフタをしてあげてください。
・下地選びで差がつく持続力
夏場は皮脂崩れが気になりますが、振袖メイクでは「皮脂吸着タイプ」の下地がおすすめです。
特に、シリコン系の下地を選ぶと、汗をかいてもメイクが崩れにくくなります。
ただし、厚塗りは禁物、薄く均一に伸ばすことを心がけてくださいね。
・ファンデーションは「薄づき」が鉄則
引き算メイクでは、ファンデーションの厚塗りは絶対にNGです。
おすすめは、BBクリームやCCクリームなどの軽いテクスチャーのアイテムです。
リキッドファンデーションを使う場合は、スポンジでしっかりとぼかして、素肌感をキープしましょう。
コンシーラーは気になる部分にピンポイントで使用し、全体に塗り広げないのがコツです。最後にルースパウダーを軽くのせて、テカリを防止すれば夏のベースメイクの完成です♪

■ アイメイクは「上品な色気」で勝負
次はアイメイクのポイントを3つのパートに分けてご紹介します。
・アイシャドウは単色使いでシンプルに
夏の引き算アイメイクでは、アイシャドウは単色使いが基本です。
おすすめカラーは、肌なじみの良いベージュ系やブラウン系。
特に「モカブラウン」や「ミルクティーベージュ」といった、優しい印象を与える色味が今年のトレンドです。
振袖の色に合わせて、アクセントカラーを効かせるのも素敵ですが、全体の2割程度に留めておくことが重要です。
メインカラーは必ずナチュラル系を選んでくださいね。
・アイラインは「まつ毛の隙間埋め」程度に
太いアイラインは今年の夏にはちょっと重たい印象になってしまいます。
その代わりに、まつ毛の根元の隙間を埋める程度の細いラインを意識しましょう。
ブラウン系のアイライナーを使うと、より自然で上品な仕上がりになります。
・マスカラは「セパレート」がポイント
まつ毛はボリュームよりも「長さ」と「セパレート感」を重視します。
マスカラを塗る前にビューラーでしっかりと上げて、その後ロング効果のあるマスカラを使用します。
ダマにならないよう、コームタイプのマスカラブラシでとかしながら仕上げてくださいね。
■ チークとリップで「血色感」をプラス
頬とリップは夏の引き算メイクにとって重要なポイントなので、しっかりと覚えておいてくださいね。
・チークは「内側から湧き上がる血色感」を演出
夏の引き算メイクでは、チークの入れ方がとても重要です。
濃い色をくっきりと入れるのではなく、内側からじんわりと湧き上がるような血色感を意識しましょう。
おすすめは、クリームチークを指先で少量取り、頬の高い部分にポンポンと軽くたたき込む方法。
その後、パウダーチークを軽く重ねると、自然で立体的な仕上がりになります。
カラーは、コーラルピンクやピーチ系がおすすめです。
振袖の色味と調和しやすく、健康的で上品な印象を与えてくれます♪
・リップは「じゅわっと感」がトレンド
2025年のリップトレンドは「じゅわっと感」。
グロスでテカテカにするのではなく、内側からにじみ出るような自然な艶感が人気です。
まず、リップバームで唇を整えた後、ティント系のリップを薄く塗布します。
その後、透明やピンク系のグロスを唇の中央部分にのせて、指でぼかします。
これだけで、ナチュラルなのに印象的な唇の完成です⭐︎
■ 振袖の色別メイクアレンジ術
振袖だけではなく、着物や浴衣にも活用できるメイク合わせなので、ぜひ和装を着る際の参考にしてくださいね♪
・赤い振袖には「モノトーンメイク」
華やかな赤い振袖には、あえてモノトーンでまとめたメイクが、小洒落感があって素敵です。
アイシャドウはグレージュやベージュ系でまとめ、リップはヌーディーなピンクベージュを選びましょう。
・青い振袖には「温かみのあるブラウン系」
クールな印象の青い振袖には、温かみのあるブラウン系メイクでバランスを取ります。
アイシャドウはキャメルブラウンやハニーブラウンを選び、チークはコーラル系で血色感をプラスしてみてくださいね。
・ピンクの振袖には「くすみ系カラー」
可愛らしいピンクの振袖には、くすみ系カラーで大人っぽさをプラス。
モーヴピンクやダスティローズといった、少しくすんだ色味を使うことで、甘すぎない上品な仕上がりになります!
■ 崩れ知らず!夏の振袖メイク持続テクニック
少しの簡単なテクニックで、メイク持ちを良くする小技をご紹介します。
・メイク前の冷却タイム
メイクを始める前に、保冷剤をタオルに包んで顔全体を軽く冷やしておくと、毛穴が引き締まり、メイクの持ちが格段に良くなります。
特に小鼻周りやTゾーンは入念に冷やしておきましょう。
・フィクシングスプレーの活用
メイク完成後は、フィクシングスプレーで全体をコーティング。
ただし、近距離から吹きかけるとメイクが崩れてしまうので、30cm程度離れた位置から、霧状に吹きかけることがポイントです。
・あぶらとり紙は「押さえる」だけ
お出かけ中にテカリが気になった時は、あぶらとり紙で優しく押さえるだけに留めましょう。
ゴシゴシと擦ってしまうと、せっかくのメイクが台無しになってしまいます。

■ プロが教える!振袖メイクの仕上げテク
最後に、仕上げのメイクテクニックをご紹介します。
これで夏でも涼しげなメイクの完成です!
・ハイライトで「立体感」をプラス
引き算メイクだからといって、のっぺりとした仕上がりではいけません。
ハイライトを上手に使って、お顔に自然な立体感を演出しましょう。
鼻筋、頬骨の高い部分、あごの先に、パール系のハイライトを軽くのせます。
ギラギラ光るものではなく、自然な艶感のあるものを選ぶのがコツです⭐︎
・眉毛は「自然なアーチ」で上品に
振袖に合わせる眉毛は、自然なアーチ型がおすすめ。
太すぎず細すぎず、程よい太さをキープしながら、眉尻に向かって自然に細くなるように整えます。
眉マスカラを使って、毛流れを整えると、より上品な印象になります。
カラーは髪色より少し明るめを選ぶと、垢抜けた印象になりますよ♪
いかがでしたか?
夏の振袖メイクは、「引き算」の考え方がとても重要だということがお分かりいただけたと思います。
厚塗りメイクに頼らず、素肌の美しさを活かしながら、振袖の華やかさと調和する上品な仕上がりを目指すことで、真のナチュラルな美しさを手に入れることができます。
今年の夏は、トレンドの引き算メイクで、涼やかで上品な振袖美人を目指してみてくださいね!
素敵な夏の思い出づくりのお手伝いができれば嬉しいです❤︎
ぜひ参考にして頂けますと嬉しいです!
最後に
お振袖や成人式に関するご質問は何でも受け付けておりますので、お気軽に遊びに来てくださいね♪
スタッフ一同心よりお待ち申し上げております!
寒い日々が続いております。
お身体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。
きものかく勇は、豊橋市・豊川市・田原市・新城市・蒲郡市・豊根村・東栄町・設楽町
で成人式のお手伝いをさせていただいております。
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