はじめに

こんにちは!

きものかく勇です。

木々の葉が美しいグラデーションを描く季節となりました。

皆さまいかがお過ごしでしょうか?

秋が深まると、なんだか「和」の気分がぐっと高まりますよね。

成人式を控え、ヘアアレンジはどんなのにしよう…?と悩まれている方も多いと思います。

実は振袖のトータルコーディネートで、お顔の印象を決定づける最も大切なパーツ、それが「ヘアアレンジ」です。

そこで本日のブログでは、秋のしっとりとした空気感にもマッチする、振袖ヘアの二大巨頭「クラシカル」と「モダン」アレンジについて深掘りしていきます!♪

ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!

⭐️時代を超えて愛される、王道「クラシカル」ヘアの魅力とは?

まずご紹介したいのが、いつの時代もお嬢様方を輝かせてきた「クラシカル」スタイルです。

「クラシカル」と聞くと、「古風」「ちょっと地味かも?」なんてイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

でも、それは大きな誤解です!

クラシカルヘアの真髄は、「古さ」ではなく「色褪せない品格」。

世代や流行を超えて「美しい」と感じさせる、普遍的な魅力こそがクラシカルヘアの特徴です。

*クラシカルヘアが持つ「品格」の秘密

クラシカルなスタイルの特徴は、なんといっても「面の美しさ」にあります。

あえてルーズに崩したり、後れ毛をたくさん出したりするのではなく、髪の流れを「面」として捉え、なめらかな曲線や毛流れの艶(つや)を大切にします。

・すっきりとまとめたアップスタイル

・計算された毛流れ(フィンガーウェーブなど)

・うなじ(首筋)の美しさを際立たせる襟足の処理

これらが組み合わさることで、振袖という「晴れ着」が本来持つ「格」と見事に調和します。

ご家族、特におじい様やおばあ様からのウケも抜群なのが、このスタイルですね ⸝⋆

*どんな振袖にマッチする?

クラシカルヘアは、特に「古典柄」の振袖と相性抜群です。

松竹梅や鶴、御所車など、古くから伝わる吉祥文様(きっしょうもんよう)が描かれた格調高い振袖の魅力を、ヘアスタイルが一層引き立ててくれます。

また、あえて無地やシンプルな柄の振袖に、ヘアだけを思い切りクラシカルに仕上げることで、レトロで洗練された「大正ロマン」や「昭和モダン」な雰囲気を演出するのも、上級者テクニックです。

⭐️徹底解説!「クラシカル」を深掘りする代表的アレンジ ⸝

では、具体的にどんなスタイルが「クラシカル」に分類されるのでしょうか?

ここでは、ただの「まとめ髪」で終わらない、深掘りしたクラシカルアレンジを2つご紹介します。

①凛とした和の気品「新日本髪(しんにほんがみ)風」

「日本髪」と聞くと、舞妓さんのような本格的なスタイルを想像するかもしれませんが、「新日本髪」は、現代の振袖スタイルに合わせて、よりすっきりと上品にアレンジされたものです。

最大の特徴は、「つげ櫛」と「びん付け油」(またはそれに代わるスタイリング剤)を使って、髪の表面をピシッと整え、艶やかな「面」を作ること。

前髪を上げて額を出したり(おでこ出し)、サイドの髪(びん)をふくらませて丸みを持たせたりすることで、日本人らしい奥ゆかしさと、凛とした強さの両方を表現できます。

⚫︎合わせたい髪飾り:

つまみ細工のかんざし: 王道中の王道。お顔周りがパッと華やぎます。

べっ甲風のかんざし: ぐっと大人っぽく、格調高い印象に。

鹿の子(かのこ)絞りのリボン: 後ろ姿に可憐さをプラス。

「せっかくの成人式だから、日本人らしい美しさを追求したい」というお嬢様に、ぜひ挑戦していただきたいスタイルです。

②優雅で落ち着いた「低めシニヨン」

「シニヨン」とは、フランス語で「まとめ髪」のこと。

特に、襟足に近い「低い位置(低め)」で作るシニヨンは、クラシカルヘアの代表格です。

「え、それって普通のお団子じゃない?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、クラシカルなシニヨンは、「タイトさ」と「フォルム(形)」が命です。

トップからサイドにかけては、毛流れを美しく見せるようにタイトにまとめ、毛先はあえて散らさず、ねじったり編み込んだりして、ころんとした丸みや美しい形を作り込みます。

この「低め」というのがポイントで、重心が下がることで、非常に落ち着いた、品格のある印象を与えます。

⚫︎合わせたい髪飾り:

パールやビジューのコーム: 洋風の要素ですが、タイトなシニヨンに合わせると一気にクラシカルな上品さが生まれます。

シンプルな玉かんざし: 振袖の柄を引き立てる、粋な(いきな)選択です。

胡蝶蘭(こちょうらん)の生花(または上質な造花): 1〜2輪だけを添えることで、息をのむような気品が生まれます。

派手さはありませんが、ぐっと目を引く「本物の上品さ」を演出できるスタイルです。

⭐️わたしらしさ全開!「モダン」ヘアで個性を放つ ⭐︎

さて、次は「クラシカル」と対をなす、もう一方の主役「モダン」スタイルのご紹介です!

「モダン」とは、ずばり「現代的」という意味です。

伝統的な「型」にとらわれず、今のトレンドや「わたしらしさ」を自由に表現するのがモダンスタイルです。

SNSや雑誌で今1番目にするのは、こちらのスタイルかもしれませんね。

*モダンスタイルが持つ「抜け感」の秘密

モダンスタイルの最大の特徴は、クラシカルとは真逆の「抜け感」と「質感(テクスチャー)」です。

きっちりと面を整えるのではなく、あえて髪を引き出したり、後れ毛を遊ばせたり、編み込みなどで立体感を出したりします。

・ゆるふわな空気感(エアリー感)

・計算された「ルーズさ」

・アシンメトリー(左右非対称)なシルエット

これらが、振袖という伝統的な装いに、現代的な「軽やかさ」と「遊び心」をプラスしてくれます。

「振袖=堅苦しい」というイメージを払拭し、「ファッション」として楽しみたいお嬢様にぴったりのヘアアレンジです。

*どんな振袖にマッチする?

モダンスタイルは、合わせる振袖を選びません。

古典柄に合わせれば、伝統的な柄に今っぽい「抜け感」がプラスされ、レトロモダンな雰囲気に。

逆に、洋風のバラ柄や、幾何学模様(きかがくもよう)といった「モダン柄」の振袖に合わせれば、統一感が出て、とことんスタイリッシュに決まります。

特に、振袖自体がシンプルだったり、ワントーン(一色使い)だったりする場合、ヘアスタイルで思い切り「盛る」ことで、全体のバランスがとても良くなります⭐︎

⭐️トレンド最前線!注目のモダンアレンジ ⸝

モダンアレンジの世界は、まさに無限大です!

毎年新しいトレンドが生まれています。

ここでは、特に今大注目の可愛いアレンジを2つ、深掘りしてご紹介します。

①圧倒的インスタ映え!「編みおろし&玉ねぎヘア」

ここ数年のトレンドを牽引(けんいん)しているのが、髪を一つに束ねて、毛先まで編み込んでいく「編みおろし」スタイルです。

ただの三つ編みや編み込みと違うのは、「ほぐし方」。

編んだ部分の髪を指で少しずつつまみ出して、ふわふわにほぐし、ボリュームを出すのが特徴です。

そして、その進化系として大人気なのが「玉ねぎヘア(ぽこぽこヘア)」。

編みおろしの途中に、ゴムで何か所か結び目を作り、その間を丸く「ぽこっ」と引き出して、玉ねぎのように見せるスタイルです。

⚫︎合わせたい髪飾り:

・ドライフラワー・プリザーブドフラワー: 

もはや定番!くすみカラーでまとめると、秋らしい雰囲気になります。

・金箔(きんぱく)・銀箔: 

髪の流れに沿って貼り付けるだけで、一気に非日常感と高級感がアップします。

・水引(みずひき): 

和の要素である水引を、あえて洋風の編みおろしに混ぜ込むのが最先端!

・リボン(オーガンジーやベロア素材): 

毛先に長く垂らすと、バックスタイルが最高に可愛くなります。

360度どこから見ても華やかで、写真映えを狙うなら、まず検討したいスタイルです。

②スタイリッシュな個性派「タイトポニー&革紐アレンジ」

「ゆるふわは、ちょっと可愛すぎるかも…」

「甘さよりも、かっこよさが欲しい!」

そんなお嬢様には、こちらがおすすめです。

あえて「ゆるふわ」を封印し、高い位置(または低い位置)でポニーテールを作り、その毛束を「タイト(ぴっちり)」にまとめるスタイルです。

ここでの深掘りポイントは、「異素材ミックス」。

ただのポニーテールではなく、その毛束に「革紐(かわひも)」や「組紐(くみひも)」、「細いリボン」などを、ぐるぐると巻き付けていくのがトレンドです。

髪の艶と、革や紐のマットな質感のコントラストが、非常にスタイリッシュです。

⚫︎合わせたい髪飾り:

・革紐・スエード紐: 

マストアイテム。振袖の色と合わせても、あえて外してもお洒落感満載に仕上がります◎

・水引(金銀): 

革紐と一緒に巻き付けると、和と洋の絶妙なバランスが生まれます。

・大ぶりのヘッドドレス(金属製など): 

髪飾りはあえて毛束ではなく、結び目の「根元」にだけ、ドカンと大きな飾りを一つ。

潔さがかっこいいです。

周りと差がつく、洗練された「ハンサムウーマン」な雰囲気をまといたいお嬢様に、一押しのスタイルです ⸝⋆

⭐️「クラシカル」vs「モダン」、あなたはどっち派?

さて、ここまで秋深まる振袖ヘアとして、「クラシカル」と「モダン」の魅力を深掘りしてきました。

最後に2つのヘアスタイルのまとめです。

⚫︎クラシカル

魅力: 世代を超える「品格」、うなじや振袖の柄を引き立てる「面の美しさ」。

キーワード: 新日本髪風、低めシニヨン、艶、タイト、つまみ細工、べっ甲。

おすすめな方: 王道の上品さを求める方、古典柄の振袖を選んだ方、ご家族の意見も大切にしたい方。

⚫︎モダン

魅力: わたしらしさを表現する「抜け感」、トレンドを取り入れた「遊び心」。

キーワード: 編みおろし、玉ねぎヘア、ドライフラワー、金箔、水引、革紐。

おすすめな方: とにかく写真映えを重視したい方、個性やトレンド感を大切にしたい方、振袖をファッションとして楽しみたい方。

どちらがいいか、ぜひご自身に当てはまるものを探してみてください♪

いかがでしたか?

どちらが「正解」というわけではなく、どちらのスタイルにもそれぞれの良さがたっぷり詰まっています。

大切なのは、「ご自身が着る振袖」と「ご自身がなりたいイメージ」に、そのヘアスタイルが合っているかどうか、です❕

まだ成人式まで時間は残っているので、じっくりとご自身に似合うヘアスタイルを研究してみてくださいね❤︎

ぜひ参考にして頂けますと嬉しいです!

最後に

お振袖や成人式に関するご質問は何でも受け付けておりますので、お気軽に遊びに来てくださいね♪

スタッフ一同心よりお待ち申し上げております!

寒い日々が続いております。

お身体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

きものかく勇は、豊橋市・豊川市・田原市・新城市・蒲郡市・豊根村・東栄町・設楽町

で成人式のお手伝いをさせていただいております。

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投稿者 verdeoliva