はじめに
こんにちは!
きものかく勇です。
秋の声が聞こえる美しい季節が到来しました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
本日のブログでは、高級感のある総絞り振袖の魅力についてお話しいたします。
総絞り振袖って?高級な理由は?
日本最古の技術とされ、6世紀~7世紀にはすでに行われていたと言われる絞りの技術。
布地のすべてをその絞り染めで染められたお振袖を、総絞り振袖と言います。
独特の風合いのある絞り染めですが、その技法を簡単にご説明いたします。
まず布を縛り、色が染まらない(染料が入らない)部分を作ります。
全体を染めあげたあとに縛った糸を抜くと、色の入っていない部分が浮かび上がります。
とても細かい作業ですが、この手順をすべて職人が手作業にて行うため、一日に作れる枚数は限られています。
一枚が完成するまでに、長いもので一年以上かかるとされています。
このように制作に手間と時間がかかるため、絞り染めは古くから高級品として愛されてきました。
絞り染めの種類
<鹿の子絞り>
江戸時代に京都で生まれたとされる技法です。
中でも有名なものが「疋田(ひった)絞り」というものです。
絹布を四角に畳み、数回かけて絹糸でくくって染上げます。
糸を巻く回数によって粒の間隔が変わります。
染めあがった模様が小鹿のまだら模様に似ており、その模様がびっしり詰まっているものを「本疋田(ほんびった)」と呼びます。
<辻が花染め>
辻が花は、室町時代から桃山時代にかけて流行した絞り染めです。
当初は絞り模様の輪郭を糸で縫い締めて染めたあと、色の入っていない部分に墨絵を施して様々な模様を描いていました。
その後さらに色彩豊かな模様や金銀箔などが施され、もののあわれを表現した豪華な染物として時の権力者や武将たちに好まれました。
桃山時代を過ぎると、技術を伝承する人や資料がなくなり、辻が花は姿を消しました。
このことから辻が花染めは「幻の絞り染め」と呼ばれています。
昭和の末期頃に息を吹き返しましたが、再現の難しさから現在でも高級な品として扱われています。
このほかにも、愛知県有松の「鳴海絞り」や、南部藩(岩手県と秋田県の一部)の「南部絞り」などがあります。
総絞り振袖のコーディネート
<赤・白・黒の絞り振袖>
総絞り振袖の定番カラーとして赤・白・黒で染められたものがあります。
なかでも黒地に赤と白の模様を施したものが、ボコボコとした絞り染め独特の風合いを最も鮮やかに表現すると言われています。
定番三色の組み合わせは、遠目に見てもわかる豪華さや重厚感が引き立ちます。
帯には白や黒などのシンプルなものを合わせ、帯締めや帯留めにインパクトのある赤やゴールドのものを使用するといいでしょう。
クールで洗練されたイメージがお好きな方は、タイトにまとめた髪に水引や金箔を合わせ、マットな赤リップでモードな印象を加えるのがおすすめです。
柔和な大人っぽさを出したい方は、ゆるめのシニヨンヘアに、揺れるタイプの髪飾りやイヤーアクセサリーを付けると良いでしょう。
<ピンク、クリーム色などのパステルカラー>
薄いピンクなどのパステルカラーの総絞り振袖もおすすめです。
絞り染め特有の高級感がありつつ、ほわっとした優しい雰囲気も醸し出してくれます。
全体的に柔らかい印象がありますが、シンプルにまとめすぎると老け見えしてしまう可能性もあります。
黒やネイビーなどの濃い色の帯でメリハリをつけたり、重ね衿や帯揚げにビビッドな色合いのものを合わせると今っぽい雰囲気になりますよ。
レースやパールなどの上品でかわいらしいアイテムとの相性も良いので取り入れてみてください。
いかがでしたか?
古くから高級品として愛されてきた絞り染めには、独特の風合いと美しさがあります。
晴れの日に周りと差をつけて主役級に目立ちたい! という方は、ぜひ総絞り振袖を着てみてくださいね。
最後に
実りの秋、この好季節をお健やかにお過ごしください。
どうか健やかにお過ごしください。
きものかく勇では、かく勇『10月秋の新作振袖会』を開催しております!
お振袖や成人式に関するご質問は何でも受け付けておりますので、お気軽に遊びに来てくださいね♪
スタッフ一同心よりお待ち申し上げております!
時節柄、ご自愛専一にご精励くださいませ。
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